12年ぶりにバスに乗った話(8/8)

前のブログでたま~に書いてましたが、わたくし過敏性腸症候群です。
過敏性腸症候群という病気を患っております、とかじゃなくてもう「ワタクシ=かびんちょう」くらいの感じです。18歳の春からこの病気に人生を併走されて17年と半年。人生の半分はかびんちょう。夢の中でもかびんちょう。トイレがないと死ぬ。私をトイレから離さないで……。

そんな私が避けていた乗り物(やまほどある)のひとつに、路線バスがあります。
車内にトイレがないのはもちろん、停留所で降りたところでトイレがあるとは限らないし、時刻表通りにやってもこない。おまけに渋滞で半端なく所用時間がのびることがある! まあ、乗るわけないわなっていう乗り物のひとつです。3、4駅飛ばす私鉄の快速にすら乗れないのに……。

しかしこの夏、私にはバスに乗りたい事情がありました。
定期的に通っている場所が、中途半端に遠い。家から徒歩25分……
徒歩25って、書いてみると結構な印象だな?! でもまあ、そこから電車に乗るとかじゃなくて、最終目的地に25分で着くので、歩いていてもそんなに苦痛じゃなかったんですよ。春は。気候良き春は!
しかし、この夏の炎天下の中となると、という話です。。。

タクるか。
ってまずは思った。
都内は初乗り料金も下がったことだし、ちょびっと遠回りになるが真ん中あたりにトイレのある道も指示できるし、10分かからないし。
でも逆に! 車に乗ったらすぐの距離であるゆえに、チキンな私はタクシーを呼び止められない。運ちゃんにチッとか舌打ちされたあげく10分のちんもくに耐えるゆうきがない!

そうすると、残るはバス。
バス。。。大学生の頃(つまり病気初期)には結構乗ってたけど、その時のことを思い出すとみぶるいがする。1ミリも動かない渋滞、次にいつ開くとも知れないドア、片道何車線もある大通りを壁のように囲むオフィスビル……全っっ然トイレに行く隙なし! で、早稲田から新宿まで1時間かかったことあるし(土地勘のない人にお伝えしますが、早稲田ー新宿間は鉄道に乗ると1乗り換え3駅。たぶん4キロくらいです。田舎の国道なら4分)。TRAUMAーーーーーー!!!!

TRAUMAー! と炎天下の中の徒歩25分を天秤にかけて、私は悩みました。
だってやじゃん東京の道なんて渋滞しなくてもそっこーで信号にひっかかるし、ドアが閉じたままぴたっと車体が先に進まなくなるあの感覚ちょおやじゃん。ほんの1キロ程度(※家からバス停までも距離があるので、ショートカットできるのは1キロくらい)の道のりに、信号いったいなんこあるよ?
いやーーーーでも炎天下25分もなかなかのもんですよ、つかいっつも徒歩25分の間トイレ行かないよね?? いままで1かいもいったことないよね?? そこバスに乗れば縮まるんですよ確実に。徒歩とバス足して15分くらいで着いちゃうよ?
む、む、むっはーーーーーーーーー

結果として私はバス停に向かいました。
バスが時間通りにこないとやなので、都バスのリアルタイム運行情報を見ながらギリギリで家を出ました。ギリギリすぎて最後は通りを渡る際に2こ後ろの交差点で信号待ちしているバスの姿が見えてしまい、小走りに。。。
しかしなんとかバスより先にバス停にたどり着き、来た道を振り返ると、坂道をのぼってくる都バスの車体が見えました。いつもは自分とまったく関係ない次元で行き交うでかいだけの車体。でも「これに乗るんだ!」って思った瞬間、急に、ぴっかーーって、かわいい生き物みたく見えました。そうしてその生き物が停まってドアを開けてくれた!!!! わたしのために!!!!

やたら入り口周りが平たいバスに、私は何の気なしに乗り込みました。そーして毎日当たり前にしているみたいに、入り口でSuicaをピッとして運賃を払いました。本当は、Suicaが導入されてから初めてのバスなのに。
座席に座りバスが動き始めると、じわわ……と涙が出そうになりました。
わたしバスに乗ってる! 12年ぶりくらいで乗ってる!

誰かがさっそく降車ボタンを押して、はっとする。ボタン、押さないと停まらないのだった! きょろきょろして手の届くボタンを探す。
他のお客さんが、電車と違ってスマホをいじったりしていないのが珍しい。もうぼーっとしている待ち時間って日本から失われたと思っていたけれど、バスの中には残っていたのだな(スマホ見たり文庫本開いたりしてる人もいないわけじゃないけど)。
そして、バスの後ろのほうの座席の、目線の高くなった景色。こんなのだったな、と思うとともに、普段は自分と関わりのない「車両用の道路」にいることを強く感じる。車は川のように道を流れていて、歩いている時の私にはほんとにそれは「川」だった、横断歩道で川を渡ることはできても、川を下ったり上ったりすることはできなかった。でも今は「川」に乗って進んでいる……。

降りるバス停までは6分くらいだった。
私を降ろしたバスはまた生き物みたいに走り去っていき、目的地は今や道路をはさんで目の前。いつも汗だくでたどり着く場所に、私はさっきまで涼しいところに座っていた身体で立っている。
バスってすばらしい。
バスってかわいい。
バスちょお好き……

調子に乗った私は帰りもバスに乗り、帰ってそっこー都バスの路線図をiPadにダウンロードし、あまつさえAmazonで都バスのミニカーを検索したとのことです。
以上、12年ぶりにバスに乗った話でした。

【おまけ】
都バスの運行情報サイト貼っときます。普段バスを利用しているのに知らない人はいまい! ってかんじですが。
都バス運行情報サービス | 東京都交通局

昔使ってたバス停を例に。

ガラホで見た、都バスのリアルタイム運行情報サイト。「都立新宿山吹高校前」が自分が待ってるバス停、下の方に並んでいるのがその手前のバス停、クリーム色の帯がバスの位置。この画面だとバスは、1こ前のバス停「山吹町」も過ぎて、まもなくやってくるところです。下のほうまで画面をスクロールすると、「次のバス」「次の次のバス」とかも全部表示されていて、1つ逃すと次は何分待たなきゃいけないかまでわかるんです。
なにげにこれ、ガラケー時代から存在してて(12年前にはもうあって)すごい。。。

【おまけ2】
かびんちょうに関する過去記事を、前ブログからこっちに移しておきました。よろしければぜひ。

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