花びらのふとんで眠りたかった(9/23)

夫がわりと児童書とか好きで、たまに売り場で見てくるのですが。
この間は絵本を見てきたとかで、帰ってから、「子どもウケする絵本と大人ウケする絵本って違うよね」という話になりました。
「これは明らかに大人ウケで売れてるだろう……」というのが売り場でフィーチャーされてたとか。

わかる! 大人が勧めてくる本って、なんか違ったりする!!
もちろんハマるやつもあるけど、「えーこれは……お母さんが好きなだけじゃん?」って思った本でいまだに憶えてるのあるよ!

うちの母はこの「14ひきシリーズ」が大好きで

「面白いわよぉ。かわいいわよぉ」ってよく勧められたんですが、「これは、子どもが好きなものではない」って子どもとして思っていたのをめっちゃ憶えてるwww
いや、好きな子もいるとは思うんですけど……多分実際には「私が好きなものではない」が正解だったと思うんですけどw
こういう繊細な線、繊細な塗りって、私にとっては「大人向き」に感じられてたんだよなぁ。

じゃあ何が好きだったかな? と思い出してみたんですが

これ! このクッキリした輪郭線とぺたっとした塗り! いちばん好きな感じ!(ミッフィーよりは形が厳密じゃない雰囲気も含めて好きw)

これは全然愉快な内容ではないんだけどw ちぎり絵? の感じは好きでした。色がはっきりしているし。

絵本じゃないけど、「ちいさいモモちゃん」シリーズは、この表紙や口絵もすっっごくかわいくて好きだった!(表紙と同じような、お人形を使ったカラー口絵ついていたよね?)なんてかわいいんだろうかーと思っていた!

他にも結構……思い返してみると、好きな絵本、そんな好きじゃない絵本があって、私はわりと「淡い絵」が苦手だったんだなぁと思います。なんか、くっきりしててほしい。すべて!
水彩とか色鉛筆の絵で、突出して好きなやつって「ぐるんぱのようちえん」くらいだし。「ぐるんぱ」は水彩だけど「淡く」はないし。

こういう好みが、大人になっても基本変わってないっていうのが面白いですね。今も輪郭線が単純な絵が好き。輪郭線ないのだと、塗り分けのパキッとしたベクター画像。スマホのホーム画面とか、いつも見るところには、そういう絵を置いていたい。。。

まそんな感じで色々色々思い出したんですけど、きゅうきょく、幼い時好きだった絵本ってこれだよなっていうのがあって、永岡書店の「名作アニメ絵本」シリーズです。
1冊400円くらいで、「町の本屋さん」の入り口のぐるぐるまわるラックに入れて売られているアレ! あの汚れても折れてもどうなってもいいという前提が透けて見えるペラペラの本!
多分、「子どもにはぜひともこの絵本を読んでほしい!」って思ってる親はいないと思うんだけどw 芸術性とか文学性とかそういうところでアピールしてないし。
でも私はこのシリーズが一番……好きっていうか、親しみやすかったです。
ちゃんとした絵本はいつもは2階の専用棚に置いてて、「えほんをよむぞ!」みたいな時に読むんだけど、このアニメ絵本シリーズだけは、居間の隅のカラーボックスにてっきとーに押し込まれていて、そこから出しててっきとーに、なんかおやつとか食べながら日常的に読んでました。

シリーズの中でも、好きなのと嫌いなのがあるんですよ。私は日本の昔話はあんまり好きじゃなかった……姫感がないから。「かぐやひめ」ぐらいしか好きじゃなかった。世界の童話でも、まったく色気がないやつ(ぶたとかねことかが主人公のやつ)は好きじゃなかった。
でも「このお話きらーい」「このお話が好き(はぁと)」みたいなことを、遠慮なく思ってもいいような雰囲気がやっすい絵本にはあってw そういう意味でシリーズひっくるめたらすごい好きだったと思いますよ!(芸術性の高い絵本に対しては、「これいや」とか好き嫌いレベルで語ってはいけない空気をひしひしと感じていました……)

ちなみにぶっちぎりで好きだったのが「おやゆびひめ」

もう中古の1円本しかないような古いバージョンだけどこの表紙のやつ!
しかもね! なんで好きかというと、超序盤の「花びらのおふとんで寝ているおやゆびひめ」の絵がうらやましいからなの!!
花びらの!!! ふとん!!!!
私もそんなんで寝たい……でもサイズ的に寝れないしあと私が花びらのおふとんで寝ててもかわうぃくない! はあでも花びらのふとん!!!!
みたいなテンションで(マジで)。好きすぎた。

名作絵本シリーズは、一応妹と私どっちの所有物か1冊ごとに決まっていたんですが、この「おやゆびひめ」に関してだけは「わたしの〜〜!」「わたしだってほしい〜〜〜!!」というガチの取り合いになってしまい、結局同じのをもう1冊買い与えられることで決着したのもよく憶えています……。そこだけ同じの2冊並んでいる棚の姿を……。
記憶違いでなければ、妹のツボも結局「花びらのふとん」のとこだった気がする。なんか「ここがイイ!」って語り合った気がする。
そんなに女児の心にハマるんだろうか、花びらのふとん。

話長くなりましたが、そんなふうに、「親が読ませたい本」と「子どもが好きな本」って違うよね、って話でした。
あと、親にとってはどうってことのなさそうな永岡書店の絵本ですが、私は成長してから思い返して発見があったよ。そのシリーズの中で「好き!」って思ってたタイトルが全部、アンデルセン作だったという発見(もちろん「おやゆびひめ」含む)。
高校生の時に気付いてほんとにびっくりした! あんな、一律同じ人の絵、同じよーな簡略化した文体で読んでるのに、作者によってやっぱ物語って違うんだ! と思って……。
それで予備校時代に翻訳版のちゃんとしたアンデルセンを読んでみたりしました。
「今すぐ子どもの感性に効きそう♪」みたいな本じゃなくても、いつかの読書にはつながるんだな〜〜と思います。

花びらのふとん、こういう絵だった。多分バラの花びらなんです。