育児と職業適性(3/26)

なんか。唐突な話なんだけど、前フリを考えている時間もないのでもうズバッと本題に入る。
育児をしていると、職業適性? みたいなものを感じる瞬間が多い。「あっれーわたし育児ちょお向いてるー♪」とかいう意味ではなくて、細かいひとつの作業ごとに「あーこういうことってホントできないんだな、私」とか「こういうことは気楽にできるな」とかを感じ、それによって、あの仕事をやったらやばかったとか、あの仕事に辿り着いたのもさもありなん……とか思うっていう、そういう意味で。

私はこの生活が始まるまで想像もしていなかったんだけど、子をひとり育てるということは、嵐のように未経験の作業がやってくるということなんですよ!
授乳! 寝かしつけ! とかでかい単位ではもちろん、そんなにわかりやすい「ひと仕事」じゃないものも含めて……。
そしてなおかつその作業進行をマネジメント(っていうこの言い方が正しいかどうかいまいち社会人経験の浅い自分には自信ないが)するのも自分っていう……そういうことなんですよ!
私だったら夫とふたりだけど、もうふたりきりでいきなり、「はい、会社やって!」みたいな。そんな感じに近い。
えっだって会社って何すんの??? 経理とか総務とかいろんな部署あるじゃん? て、いうかこの会社は何を目指している何会社なのよ???
とか言っている暇もなく顧客(イッツ・マイ・ベビー……)からの要請が怒涛のごとく押し寄せる。わあああああ……!!

そうやって前も見えぬままタスクの嵐に洗われる中で、ことごとく思い知らされたのは、自分にいわゆる「会社員ぽい会社員」的な仕事はマジでつとまらなかっただろうということです。
マルチタスク機能がいっっっっっさいない。ひとつのことをしていると他のことを考えられない。
どんな単純作業でも、また、ちょっと気を付けていれば一瞬で終わるようなことでも、同時進行はできない。
「夕方の授乳の後はすぐお風呂なので、授乳しながらお風呂を入れるタイミングを夫に指示する」というのが私のタスクのひとつにあるんですけど、これがいつまで経ってもできない。頭の中が「おっぱい……!」ってなってるから、今から風呂を入れるとどうとか、全然考えられない。(「おっぱい……!」じゃなくて「時間的にはそろそろ右に替えないと、でもこの飲み具合ではまだか?」とか色々考えてるんですけど)
似たようなところで、なかなかできなかったのが、ベビーをお風呂に入れる時に、洋服を脱がせてからコットンを1枚足して夫にパスする、というタスク(コットンでベビーのお顔を拭いているらしいです。作業の内容はいまだもって知らない)。「これを脱がせて……こうやって……!」と、服を脱がすのに精一杯になっているから、それが終わった時に「ふぅ~」となってそのまま夫にベビーを渡そうとしてしまう。
「コットン。」って何回言われたかな。たぶん15回くらい。
これは最近できるようになりました。赤ちゃんを全裸にしたら、最後に「おみやげ」を持たせて夫に渡す……という認識に変えたらできた。「ベビーの洋服を脱がす」と一緒のタスクにしたということ、かな。たぶん。

こういう人って……無理だよね。かいしゃいん。
かいしゃいんもいろいろで、かなりじっくり個人的な作業に没入できる仕事ももしかしたらあるかもしれませんが。一般的な、マスオさんがつとめている会社的な、そういうところで働くのは無理だ……。
でもよく思い返せば、逆に子どもの頃はわかってた。「かいしゃいん」の仕事の感じをなにかで見た時に、「あ、私こうやって自分がやってることに途中で割り込まれるのちょお嫌」「手空いてない時にちょっとの仕事でも『今やって』って言われるのほんと嫌」というようなことを強く思った。のを今でも憶えている。

あと、上に書いたことと地続きかもしれないけれど、新しい作業の飲み込みが結構悪い。
これはこの歳でようやく知りました。自分はひとより飲み込みが悪い、作業への慣れが遅いって。
逆に飲み込みいいタイプの作業もあるんですよ……説明書なしにソフトやアプリを触って、適当に触っているうちに憶える、みたいな。あとは、仕組みが先にぜんぶ提示されるようなこと? 楽器で「ここからここまでの穴を塞いで吹くとドの音が出て、もういっこ指を離すとレで」とかは憶えるのが早い。
あー、要するに、体系立ってる、「ぜんぶ習わなくても全体が推測できる」タイプのものはその推測が早いから推測しない人よりは早く憶える。
でも逆に、体系とかルールとかじゃなく1→2→3→4で順番を覚えなきゃいけないやつ(単に順番を覚えればいいやつ、とも言える)は身につくまでが異常に遅い。大抵の身体技能はここに入るんだけど。。。

産後の入院中、私、授乳クッションを授乳室(っていう集団で指導を受ける部屋がある、病室の外に)に忘れるのを3回くらいやらかしたんですよ。そんなこと私以外に誰もしないのに!
すげー授乳する気ないやつみたいで恥ずかしい、消え入りたい、って思ってたけど……なんかそういう脳みそなんだと思う。授乳以外にもそういう作業がすべて身につきづらいから。
私バイトとかやったら……軽蔑されるくらい作業慣れが遅いんだろうな。と思いました。
コンビニのアルバイト。「やろうと思う~☆」みたく言ったら、友人知人から一斉に「やめなよ!!!!」と言われたことがあるんですけど、周りから見るとダダ漏れだったんですかね……私のそういう……「ものおぼえ悪いオーラ」……。
本当、育児を経験してみて強く、「コンビニは無理だった。」って思った。

え~、長々と「向いてない作業」について書いてしまったけど、「こういうのは向いてるな」と思うこともありました。
それはぶっちゃけ、子の記録のためにカメラ(産後新調したいいデジカメ)を手にした時……!
写真撮影それ自体が才能あるとかないとかじゃなくて……やっぱりこういう、「どうやってもいいものに凝る、ちょっとずつよくしてく」みたいなことは向いてんな。と思いました。
授乳や沐浴準備と違って。写真の撮影なんてどーだっていいじゃないですか、写ってればいいじゃないですか……。でも、アングル変えてみようかな? とか光の向きが悪いな? とか。思って移動する。床にはいつくばってもみる。
デジカメも、説明書見ず適当にいじって新しい機能を発掘する。そしてそのうち撮影テクの本を買い始める!(始めました。。。)
別に大したことじゃないんですけど。「決まった手順を正確に速くなぞる」のに比べると、あっとーてきに役立たない感じはするんですけど。対ではあると思うのよね。「何をどういうスピードでしてもよく、正解のないことに対して、手探りで何かをしてみる」ということ。
そーいう仕事ばっかしてきたけど、まあやっぱ、そこそこ適性のあることだったんだなあ……。と思った。

あと、向いてると感じたこと、もういっこ。
これは自分で言うのだいぶアレなんですけど、待つこと、あきらめること、です。。。
寝かしつけで寝ない時とか。体力的にきつかったりはするけど、イライラするぅ! とか自分で寝ろ! とかはない。「だって赤ちゃんだからできないしね。」と思う……
まああれですね。自分が能力的にできないことが多いから(ここまで書いたとおりにね!)、他人が能力的にできないことに対して、「なんでできないんだ!」ってならない。
自分が、なんでできないんだと言われ、なんでできないんだとみずからを責め……。そんでもってそれがぜんぶ無駄だったと知ったから、ですね。
今できないことはできないし、それで永遠にできないってわけでもないし、だったらできる時を待つだけだ、と思う。

長くなってしまったけれど、こんな感じで。
育児をやっていると、職業適性がわかって面白い。という部分があります。
そんなん副次的なことで、もちろん子の成長のほうが面白いけど。にしても、他の人達もこういうことを感じてるのかな、どうなのかな……と気になる。
ちなみに夫に、育児の作業上何か適性を感じることがあるか、と訊いてみたところ、「僕は主夫に向いていると思った」とキッパリ言われました。
そ……! それは確かにそうであろうが……!(想像して下さい。上の私の性質では回せない部分を、夫がぜんぶ担っているのです。。。)
主夫にしてあげられなくてごめんよ、夫(´;ω;`) 私が上のヘナヘナ職業適性でふたりぶん稼げたらいいんですけど……そんなことはたぶんきっと……。

おととしの夏、夫とFF5にハマった時に描いた絵。色んなジョブの夫です。左から、会社員、建設作業員、医者。主夫は描かなかったっすね。。。