日々のこと、怪しいおじさんのこと

さて何か書くとは言ったものの、上手くゆかない。2回、あるテーマについて文章を書いてアップしてみたんだけれども、どうも面白くない。
気負ってしまうからダメなんだと思う。これは「告知板」のおまけなのだから、おまけ程度に書けばいいはずだ。日常のちょっと面白かった出来事とか。
しかし、私の日常というのは本当に何も起こらない。
何せ同居人や同居猫がいるわけでもなければ、指折り数えるほどの友達は月に1度会えればマシなほうだし、一体何をやって日々過ごしているんだか、誰かが私になりかわったら、退屈さに発狂してしまうんじゃなかろうか、と思うほど何にもない。
今日だって、朝起きてちょっとメールを書いたりしてから本を読み、それを図書館に返しにゆき、本棚の間をぶーらぶーら歩いて、コンビニによって帰ってきて、この文章を書いている次第。日によってはこういうのに加えて、授業を受けて、家に帰って暗記カード(授業でやったところの)を作るという作業が入る。
これがだいたい毎日、月30日のうちの20日を占めている(授業のない日に仕事をしているわけです)。残りの10日のうち、4日はひとりで買い物に出かけ、3日は長電話をし、人と会っているのは3日くらい。
なーんて書いたら、そういう人間が何で良い小説なんか書けるものか、と揚げ足を取られるのは目に見えているんだが、まあ正直に書いてみました。
ともかくそういう日々であるからして、変わったことというのはほとんど起こらないわけである。ちょっと前だと、友だちが彼氏とケンカして電話をかけてくる、というプチアクシデントがあったりしたけれども、みんな最近は落ち着いてしまって、本当に何もない。そろそろ誰か「別れた!」とか言いださないかしらん、と思わないでもない。特に妹なんか、人生最初の彼氏とすっかり40年夫婦みたいになってしまって、傍観者としてはまったく面白くない。でも彼氏がすごくちゃんとしている人なのでしょうがない。私が生まれるときに母親のおなかに置いてきた男運を、妹が全部持っているんだ、きっと。
話がずれそう。変わったことが起こらない、という話でした。
変わったことが起こらなくたって面白いことを見つけて書くのが、お前、仕事だろう、と言われそうですが、ここに書くことは仕事じゃないんだもの! 結局それなんです! これ稿料出ませんから! 稿料出ないのに全力出さなきゃいけないのは、卒論だけでじゅうぶんですから!
……つい本音も出ましたけれども、アレです、要するに、エッセイを書くのは小説を書くより疲れるって話です。捏造して面白い話を書くよか、なんでもないようなことを面白く書くほうがムツカシイんです。そこまでの境地には、私、まだまだ及びませぬ。
というわけで、アレだ、ここに載っけるのはやっぱり小説にしよう。
キリよく年明けから始めることにしよう。決定! コンスタントに小説なんてそんなことできるのかどうか怪しいけど(やったことないし)、もう決定!
まったくの余談ですが、最近あったちょっと変わったことと言えば、図書館に行く途中で怪しいおじさんに会ったことです。
私の街の図書館というのは、大通りを1本入ったところにあって、ふいに人気が途切れるんですが、その裏道で、前をゆく男が挙動不審なことに気付きました。やたらと歩くのが遅い、と思ったら、さらに前を歩いている女の子のあとをつけているんですよ! 女の子は図書館の子ども貸し出し用の黄色いバッグを片手にさげて、のんきに歩いていて、男はときどき、建物のかげに隠れたりしながら(そんなことしてる人初めて見た)、にたにたと頬をゆがめ、距離をはかりつつ歩いていく。ご丁寧に、首からカメラまでさげているではありませんか。
だー! わー! ぃゆゆ誘拐犯! 又はへんしつしゃ!
脈拍急上昇。どうしよう、事件現場に立ち会ってしまった私……いや、事件にさせてなるものか、地域の子どもは地域が守るのだ!
と余所者ながら決意し、私は、女の子のあとをつけるおっさんのあとを、さらにつけていきました。女の子が図書館に入ることはわかっているので、男が図書館に入ってもなお女の子につきまとうようならば、そっこー図書館の人にチクる! そして何とかしてもらう(他力本願)! と心に決め、冷や汗流しながら歩いていきます。
まもなく女の子は図書館に入り、男もそれを追って中に入っていきました。
もうダメだっ、絶対絶対何とかせねばっ、と思って私も二人のあとを追って建物に入ったところ、カウンターの前で男が女の子に、バアーと顔を見せて笑ったではありませんか。
パパでした。
娘が図書館にひとりで行けるか、見守っていたのでした。
……世のパパさん、変質者に間違われても気を悪くしないでください。こんなご時世ですもの。