掲載情報+最終回のごあいさつ(3/6)

「ダ・ヴィンチ」4月号、本日発売です。表紙は堀北真希ちゃん☆
小説「初恋素描帖」と新刊紹介「トクする20冊」書かせていただいております。よろすぃぐ。
「トクする20冊」は、コメント欄にも書いていますが、今月で最後になります。
本当に、このコーナーは担当させてもらってよかったです!
最初に「毎月2冊新刊紹介」というお話をいただいたときは、
正直「できるのか?」という不安もあったのですが、
生まれてからこれまでに読んだのと等しい量を
この連載担当期間で読んでやる、という心意気で挑みました
(おおげさに聞こえるかもしれませんが、それまで本当に量読んでない、ってことです)。
このお話をいただいてからの準備期間・はじめの頃は、
「書評ってきっと成績表みたいなものなんだ」という思い込みがありました。
自分がデビュー作に肯定的な評をまったくいただけなかったのが
実はものっすごくコンプレックスになってたので
「どーせ私は文章へたくそですよ、あんたらのお眼鏡にかないませんよ!」
→「うまくなりゃいんだろ、うまくなりゃー! 3年後見てろ、コラ!」
と卑屈と根性のコラボレーションが起こり、
「書評家=倒すべき相手」になってしまってて(あとアレだ、「文学部の学生」も超敵だと思った)
だから、自分が書評家サイドにまわったときに、変に気張っちゃって
「公正な判断で〜」「価値あるものを〜」「みなさんが楽しめるものを〜」みたいな
プレッシャーにあおられる形になってしまったのでした。
書店の平台で、全然興味のないジャンルの本とうんうん向かい合ったり、
結局読まない本を買ってきて、読みかけのまま部屋に積み上げてしまったり。
これって意味ねえ。
と準備期間のうちに気付きました。はっきりいって。
おもんないもんはおもんないわ!
身にならん読書なんていくらしたってしょーがねえよ。要するに感応ですよ。
「こいつのこと好きじゃないけど言ってることに一理ある」
「最後まで我慢して読まされたけど文章はうまかった」なんて書評、ないだろ!
(以上、個人的持論)
もう「読書のプロが読んで価値があるかどうか」なんてことは考えず
自分が読んで単純によかった本を推そう、ゴリゴリにごり押そう、
「価値ある本を探す」ためじゃなくて「好きな作家を探す」ために本屋に通おう、
と心から思い、そしてそういうふうにして毎月の原稿を書くように努力いたしました。
コーナーの正式タイトル「ダ・ヴィンチBook Watcher の絶対読んでトクする20冊」には
もしかすると反していたかもしれません……。
でも、「ほんとにほんとに読んでくれっ!」って本を紹介できた自信はあります!
このコーナーにお目通し下さったかた、ありがとうございました。
もし1冊でも、私の紹介で興味をもっていただけた本があれば幸いです。
それから、一緒にコーナー担当になっていた9組の「Book Watcher」のみなさまには
なんだか勝手にお世話になったような気がしています……一方的な思いですみません。
私は国内の小説を取り上げることが多かったので、
同じジャンルのセレクトが多い方とは脳内駆け引きをしておりました。
「かぶりそうだけど……ごめんなさい、これは私が絶対絶対書かせてもらう!」
と早めに手をあげた回もあります。若輩者のくせに、本当にすみません。
みなさんプロでした。2行のキャッチコピーは
書いている時に一番悩むポイントだったのですが、
あそこに素人(=私)とプロの差が一番出ていたように思います。
「ああっ、これくらいヒキの強いコピーを書ければよかったっ」と何度思ったことやら。
思い返すにつけても存在感のデカい仕事でした……。
正直、毎月2冊選ぶだけでも大変なことでしたが、
やらせてもらってよかった仕事・ベスト5に、5年後も入っていると思います。
ちなみに、「書評家=倒すべき相手」という思い込みもなくなりました。
というか、ぶっちゃけどうでもよくなりました。
もう私は好きな本だけ読むし、「読むべき本」とか関係ないし、
したがって自分が「読まれるべき本」を書けなくても全然いいです。
好きなことをどんどん書くようにしようと、この連載が終わる頃やっと思いました。
遅いね! 
でも、2月の記事で書きそびれた「5年分の仕事を振り返って反省したこと」もそれです。
いやー、デビュー時にやりたいと思ったこと、いっこもやれてなくてびっくりした。
「やらねばならないこと」ばっか考えてたわ。
それはもちろん、「やりたいことをやるための準備」のつもりだったんだけど
5年やっても別に準備になってねー。
結局、ただやりたいことを先送りしてるだけ、みたいな。
(といっても、やりたくないことをやってる、わけじゃないけども)
びっくりしたー。ほんとにびっくりしたー。