悪いが言わせていただく(6/25)

さて新刊!
公式には27日発売ってことにしてますが、
都内最速で本日夕方から並び始めます。
ここでもう一押ししたいところだ……!
という意図とは関係なく、今月号のロッキンオンジャパンを読みました
(古川日出男さんのインタビューが載っているという噂を聞きつけ)。
表紙巻頭のくるりの記事を読みながら
くるりはずりーよなー、アルバム出す度リスナー期待させてさー、
っていうかこの記事を読んでる時点で私もはめられてるし。
しかしなんで毎回並々ならぬ注目を集めるわけ?
くるり=天才 って定義がもう出来上がっちゃってるから?
やっぱデビュー作すごいとずっと期待されるよな、
なんかやらかしてくれるって思われるよな、
その点私は新作に期待されたことなど(以下略)
とかなんとか考えてたんだけど、
アレじゃね? 私も毎回自分で「最高傑作ができました」って言えばいいんじゃね?
期待されてなくても「期待しろ!」って言うつもりでさ。
イヤッッホオオオオウ! 気付いたぜ!
『ぽろぽろドール』は私の最高傑作です!
……なんかこの一文書いただけで髪の生え際に汗噴いてきたわ。
やっぱ私くるりじゃないからなーダメだなー
本心ではだいたい新刊出る度に「最高傑作やわ……」って思ってます。
(「ほざけクソガキ!」と通りすがりの人に吐き捨てられるのを承知で申し上げます。)
でも小説の世界では「最高傑作ができたと思います」ってまず言わないんだよね。
これはアレだと思う、音楽の世界では若さが売りになるけれど
小説の世界では(人気はともかく評価としては)若さは売れないから?
「旬」みたいな考え方があんまないんだよね。熟すほど良い、ってだけで。
自分で「最高傑作です!」って言って嫌な顔されないのは、まあ……50歳越してからやろね!
たとえ10年のキャリアがあっても、30歳で言ったらしばかれそうです! 
そういう諸々の事情とか客観的な評価はわかってるんですが、
それでも今回は言わせて下さい! 主観で!
気持ち悪くても『ぽろぽろドール』が私は超好きです!
私はそもそも卒論テーマが「人形愛」だったんだけど、
書き終えた時に「本当にこのテーマを選んでよかった!」って思ったんです。
自分の本当に知りたいことを知るために文献にあたれたから。
で、その延長というか、アンサーとしてこの短編群を書いたわけです。
澁澤は人形愛は男の性欲の本質とか言ってるけど……男だけのものなわけあるか!」
リラダンは『未来のイヴ』であそこまで人形との恋をおすすめしといて
 ハッピーエンドを描けないなんてどうかしてるぜ!」
とまあ先行研究&小説に噛みつく勢いで。
その一方で、「もう絶対的に美しい話を書こう」「自分が信じているものだけ書こう」という、
個人的な欲望に対してのチャレンジもしたつもりです!
だからはっきり言って、評価がつかずに終わったとしても
自分にとっては特別な1冊です。
というわけで……えー、買って下さい!!
あなたが人形嫌いでも、『檸檬のころ』の文庫で豊島ミホの名を初めて知った人でも言う。
言わせていただく!
装丁は素晴らしく仕上がっております。
完璧としか言いようがありませんので、ぜひ書店でご覧下さい。
追伸:くるりのアルバムは買います。たぶん発売日に。