新刊発売日!(5/26)

こんにちは、豊島ミホです。
今日は新刊『カウントダウンノベルズ』発売日です!
集英社の紹介ページはこちら
表紙も上のページで見られます。
超かっこいい! 表紙だけでも見てほしい!
イラストのように見えて写真なんです。
ぱっと見YUIちゃんぽいよね。違うけど。
そして本文にYUIちゃんぽいミュージシャンが登場しないから言うけど。
表紙だけじゃなく、中身についても宣伝します、はい。
えっと、↑のページにも書いてあるとおり、
架空のJ-POPチャートのトップ10を舞台にした小説です。
トップ10だから短編10本。
主人公はもちろん、ミュージシャン&アイドルたち!
聴き手じゃなくって作り手側の話。
この本については、中身を説明するより
なんで私がJ-POPの話を書こうと思ったか説明するほうが早いと思います。
まず、私は中3からアホのように毎週チャートをチェックしていたんです。
きっかけはさておき(まったく別件のエッセイに書いてます)、
高校~予備校~大学とずうっと、ラジオかテレビの
カウントダウン番組を追っかけていたわけ。
最初はやっぱり好きなバンドの売り上げを知りたかったし、
さわりだけでも聴くことで新しい音楽を開拓したかったんだと思う。
だから応援している相手とそうでない相手がいて、
中高生にはよくあることですが、
「金運ぶだけのアイドルなんていなくなればいいのに!」とか
「○○系滅べ!」とか心の中で仮想敵に悪態つきまくっていたわけです。
“芸術としての音楽”がこの世に確実に存在していて、
価値があるのはそれだけ、他はごみくずだと信じていたんです。
(まあ、それくらい価値を信じられる音楽があるって
 幸せなことだとは思うけど。)
でも二十歳の時に小説を出させてもらって、自分が「作り手側」にまわった時に、
夜中のカウントダウン番組をひとりの部屋で眺めながらふっと思ったんです。
あ、私「ごみくず」のほうか……。
て。
客観的にごみな音楽があるとも、私の小説が完全にごみだとも言う気はないけれど、
でも、自分がごみだと信じていたものと自分の作品とはイコールだった。
いわゆる「小説読み」には出だしの1行ではスルーされる、
誰も売れる確信なんて持っていなくて、作者の若さだけがまあ救いで、
きっと2年後には名前ごと消えてる、みんなそう思ってる、
――っていうのが私のデビュー作だったし、
それは「金を運ぶアイドル」の飛沫候補とまったくおんなじだった。
アルバムを何年も待ってもらえて、新曲が出れば誰かに真剣に話を聞いてもらえる、
私が憧れていたミュージシャンたちとは完全に違う。
それがわかった瞬間に、チャートの見方は90度変わるわけです
(180度、ではないな)。
嫌いだったアイドルたちは、誰かに「ごみくず」扱いされる状態に
耐えてかがやいてるすごい人たちになったし、
好きなミュージシャンは、絶対自分の手が届かない遠い尊い光になった。
このチャートに入ってるだけですごい頑張ってるんだって
当たり前のことに気付いて……
努力する人はすばらしいとかそんなレベルのことじゃなくてね!
うまく言えないけど。なんか、ぜんぶ、すげーなーと。
思って……聴いてるほうの人も含めて。
お金がまわってようが、エネルギーがまわってるってことはすごいって思って。
吸い込まれるくらいカウントダウン番組の画面に見入るようになって。
そのままかれこれ5年以上になるわけです。
その「言えない部分」をまとめたのがこの小説ってこと!
すごいわかりづらい話ですみません……
しかもあれだね。
“芸術としての音楽”もしくは“芸術としての小説”があると考える人にとって
なんの意味もない小説であることがバレバレになる文だね。
so……! 自分をいわゆる「音楽ファン」だと思ってる人は
多分読んだって面白くないんだぜ!
じゃ、誰が読めば面白いんだろう。
ほんとは「音楽の話」じゃなくて「仕事の話」なんで、
仕事で行き詰まりを感じている人とかに読んでもらえるといいかもしれません。
オビのキャッチコピー
「歌いたい。伝えたい。
 負けたくない……消えたくない!」

は、担当さんが考えて下さったのですが、結果的には私の心の叫びだもん!
「消えたくない!」だけで5年だよ!
レコード会社ならとっくに契約切ってるよって思いながら
今日も仕事します。
させていただきます。すみません。
……この赤裸々紹介文だけだと掴みがイマイチだね。
特別企画「J-POPの隠れた名曲紹介!」とかやる?
余裕があったらやらせていただくかもしれません。