人間補欠合格(6/18)

こんにちは。豊島ミホです。
太宰の「人間失格」を読みまして。3読目。
別に心動かされなかった自分にびっくりした……!
21歳の時(2読目)の心の震えっぷりはどこへ。
ちなみに桜桃忌にあわせて読んだのではないです。
どっちかっていうとアキバの通り魔事件からの連想。
犯人が青森の人だったからと、あと、
「『人間失格』読め……!」ってちょっと思ったから?
以前読んだ時に必死で私的な日記に抜き書きした部分とか
「ココからココまで」ってはっきりとわかるのに
それを抜き書きした自分が他人のようにしか感じられない。
君はそう思っているんだね……ふうん、みたいな。
いやむろん、文章がうめぇ……溶けそうなほどうめえ!
って箇所はありましたけれども(第二の手記最後の一文とか)、
技巧の問題じゃなく個人的な共感度数ではかなり読んだっけなかったです。
でも、「なんだこんなものか」と冷めた感想を得たわけではなく、
「太宰の季節を過ぎた俺やべえ!」と本気で焦っている今!
最近、ショッピングセンターではしゃぐ女子中学生を見ては
「私も年とったな……」と感じることが多かったのですが
外見だけじゃなく中身も年とってしまった!
しかもその現象は成長ではなく老いのよーな気がする。
これ読んだ年長の編集者さんは声を立てて私を笑うでしょうけれど……
でも、『人間失格』読んで
これより上の諦念カモンッッ! って思ったんだもん。
世間に迎合して平気で笑っていられるようになった人間のほうの悲しみをくれよ!
みたいな。
だいたい、この主人公ピュアすぎだよ!
フルピュア! やばい! そりゃ生きてけない!
もっとよごれてずぶとくなってしまった人が
かすかに残した拭き残りみたいな部分で書いた小説を読みたいです。
この小説でいったらむしろ第三の手記の最後のほうあたりを?
そここそ詳しく読みたいのじゃないか。
知ってる人いたら教えて下さい。
って書こうとしたけど、それは安吾で事足りる気がする。
ねえ……。
月頭の掲載情報で、アンソロジーを見落としてました。
これっす。すみません。
来週発売らしいのでその時には告知させていただきます。