映画「指輪をはめたい」(11/21)

映画「指輪をはめたい」を観てきましたよー。
公開初日に☆

映画「檸檬のころ」を監督してくれた岩田ユキさんの作品です。
本をたくさん読む方はタイトルをご存知だと思うのですが、
今作は、伊藤たかみさんの同名小説が原作。
私はひとまず原作を読まずに映画を観にいきました。
書店で本を見た時には、「指輪をはめたい」は女性の言葉かなぁと
思っていたのですが、「はめてもらいたい」のほうじゃなくて
「はめたい」のほう、男性が主人公なんですねぇ。
スケートリンクで頭を打って(?)病院に運ばれた主人公、「てるひこ」。
一応正気のつもりだが、医者の診断は記憶喪失、
そして鞄の中には真新しい婚約指輪が……!!
自分はこれを誰かに渡すはずだった?
でもてるひこの前には何と3人の女性が現れる。
てるひこの恋人として……。
指輪をはめたい「相手」は、さあ、誰だったのか?!
という感じで始まるお話。

ネットで予告編を見ただけで、
「ああ、カントクの映画だぁ〜〜〜」
と思っていたのですが、
劇場で本編が始まると、もう、随所で
「わああ、ほんとにカントクの映画だぁ〜〜〜」
と思わされ、うずうずしました。
「檸檬のころ」公開時の記事に書いたのですが、
私は普通に岩田ユキ監督のファンなのです。
初期短篇から辿って観て、彼女の世界に惚れ込みました。
レトロでポップで1割ファンキーな小道具とか。
突っ込みどころ満載の台詞が、完全にスルーされたりする脚本とか。
(個人的に映画では絶対はずせない! と思う)シーンの切り取り方のきれいさとか。
好き……!
そして「指輪をはめたい」では、その「カントク風味」が
ぶわーと遠慮なく全面に出ていました。
たとえるならば……できたてのカレーが二日目のカレーにパワーアップしたように……!!
(このたとえ、あんまりうまくない……。)
それは細部に本人の色が表れている、というだけのことではなくて
お話の解釈から、伝えたいテーマから、すべて、
たぶんしっかり「自分のもの」になってるんだろうな、という感じでした。
ユキ味が中まで染みている!!(と、私は思う……)
「原作者」になる者としては、作品を他人に預ける時って、
申し訳なかったりするんです。
あなたは他に言いたいことがあるかもしれないのに、
これを押し付けてごめんなさい……みたいな。肩を縮めたくなるよーな気持ちがある。
でももしも私がこの作品の原作者だったら、
そうやってもぞもぞしながら預けたものを、
こんなに相手の色に/ものに、してもらって、とても嬉しいと思う。
(まあ、本当に「私だったら」という勝手な想像に過ぎない話ですが。)
終わりまで、夢中になって観ました。
ちょこちょこ、考えることもありました
(「男って……」とか「恋って……」とかそういうこと。
 不思議なことに、男の失恋って「敗北」としてインプットされるくさいよね?
 女の人はたいがいそうじゃないと思うんですけど……)
笑ったり泣いたりしました。
どっぷり浸かって映画を見た後の、
「あれっ、ここどこなんだっけ?!」って感覚、
あれ久しぶりに味わいました。
色んな人に観て欲しい映画だなぁ〜〜と思った。
でもカップルで観るのはオススメしない、絆が深まるタイプの映画ではない(笑)
男→観た後ぼーっとしちゃう 女→あんな話を観た後でぼーっとする男に頭来る
というパターンで喧嘩の勃発までありそうな……!
男の人、特に今30歳くらい(主人公と同年代)の男子はひとりでみにいきたまへー
って私は思います。
推奨は女子ふたり。私も友だちを誘って行きました。
いや実際あれを男の人が見たらどう思うんだろうな!? って気になるけど!!
youtubeの予告編はこちらです。
首都圏のみならず、札幌・名古屋・大阪・京都・神戸・福岡などでも既に公開中、
他にもいっぱいまわるところがあるみたいなので
気になる方は上映館情報をチェックしてみてね。