解説を書きました(4/7)

こんにちは。豊島ミホです。
今のトップ絵は、「『アオハル』の表紙っぽくしよ!」
と思って描いたやつですが、実際の表紙イラストと(サイトで)照らし合わせてみたら
1ミリも合ってなかった……っていう絵です。
人がいっぱいいて、身体が重なってる部分があって〜と漠然と考えながら描いたけど
そんなことじゃなくて、女の子たちがみしみしに混み合ってるのが
「アオハル」の絵の特徴だった。身体が他の子と接触してないといけないんだった。
それ男子でやっても私は萌えないのだった。

今日はお知らせから〜。
おととい発売の宮木あや子さん『学園大奥』に解説を書かせていただきました!
野蛮な男子にからまれる小学校生活にうんざりし、
中学から憧れの女子校・中の丸学園に入学した新中1生の和実。
しかし待っていたのは学園が共学に変わっていたという事実……
と、超美男子な生徒会長との邂逅!!
そして学園には「大奥」と呼ばれる特権的な生徒会組織が存在した……。
ってな感じで幕を上げる学園コメディです(「ラブ」コメディではないwww)。
え、ある意味(ファンタジーな少女小説としては)普通の設定やん
宮木あや子っぽくないやんと思われるかもしれませんがそんなことはない!
解説にも書きましたが、すさまじくニュータイプな少女小説、
そしてニュータイプな文芸作品だと思います。
エネルギッシュな! こないだの春の嵐みたいな!
小説を求めている人にはいちおしです。
読み口はライトで笑いの要素も満載でありながら、読んだ後に残るものは大きいです。
レーベルは実業之日本社文庫ですが
パキパキにラノベ風な表紙で、中にもイラストが入っています。
ド直球少女まんがチック! な汐木幸さんのイラスト、
連載時のものが主に収録されていますが、
すげー作品に合ってて、このマッチ具合が最高やと思います……。
実日の公式ページにイラストがあるから見てみてね!
あと、解説でちょこっとしか触れることができなかったんですが
『学園大奥』は今野緒雪さんの『マリア様がみてる』作者様承認済みパロディーです。
私も解説を書くにあたって、「マリみて」1巻を読みました。
「マリみて」は、百合チックで切ない学園もの! っていうイメージがあったんですが
(袴田めらさんの『最後の制服』的な……)
むっちゃくっちゃ王道の成長小説で(百合あんま関係ねー! 
いやあるのかもしれないけど決してメインではないと思う)
最後の最後に涙してしまいましたよ。。。。
全然泣かせにかかってないラストなのに泣いてしまったの、久しぶりでした。
そんなわけで、「マリみて」も密かに推しときますw

お知らせは以上です。
以下、最近読んだ本をちょっと並べとく〜
長いので折ります。
レビューというほどじゃないのであんまり期待しないで見てね!


角田光代『くまちゃん』

実はこないだ光の速さで帰省して東京に戻ってきたんですが
わずかな実家での滞在期間に読んだ小説。
単行本出た時(09年、まだ神奈川生活の時)にすぐ買って、マンションの玄関で読み始めたら
全然とまらなくて靴も脱がずに1話まるっと読んでしまったくらい面白かった!
角田さんの本には(たぶん)数少ないド直球恋愛小説! しかも私の好きな短編集!
「みんながふられる小説」
って帯の背表紙部分に書いてあるんだけど、3本読む辺りまでそれに気付かなかったw
当時読み途中でメモってあった感想に、
「失恋まで入っててやっと恋愛小説としてはフルコースなのであって、
 失恋部分がない作品にはむしろ『恋の終わりというデザートが来てませんが!』って怒る」
と書いてありました……。
ま、若干極論? かもしれませんが、
でも私が好きな「恋愛小説」の多くは成就までの物語じゃなくて終わるまでの物語です。
だから全作フルコースが保証されているこの本は最高だおっお
……とか思ってたのに何故かその時は3話目か4話目くらいまでしか読まなかったんですよ!
私は「読みかけ放置」をまったく罪悪感なくやっちゃう人です……
「続きが気になる!」っていう気持ち(概念?)があんまりないんです。
面白いから読むとか面白くないから読まないとかそういうことじゃないんだ!
面白くても読まないことがある……!!
んで1年後くらいに読み始めたんだけど、短編集とはいえ人物がつながる連作なので、
「やっぱ1話目から読も」ってなって、そしたら超絶面白くて
最高! うはうは
ってなったんだけどやっぱり同じ辺りで読み止めてしまった
本当、面白くないからじゃないんだよね。
読み進めたくないわけじゃなくて、なんか読まないだけ。
でも帰省して、実家に単行本があるのを見て、
今度こそっ……!!
と3度目を読み始めて、前に自分が読まなかったお話にさしかかったとき、
あー……。
と腑に落ちました。
恋愛主題の連作でありながら、『くまちゃん』には
途中から「仕事」の話が大きくからんでくるんです。
それは角田さんもあとがきで書いていらした。
そしてその「仕事」の哲学? みたいのが、
1度目、2度目に読んだ自分には絶対受け入れられなさそーなことだったんです。
受け入れられない! と思って読み止めたんじゃなくて、
そこに行く前のところで何故か止まってたんだけど。
今読んでよかったぁ……と思った。
その時無理に読んでたら、なんかもっと感情的な理由で読み止めたり、
読み切ってもスゲー反発心が出てしまったり、したかもしれない。
なんかこういう、読むタイミングのラッキーみたいのが、私にはあるよ!
とはいえ後半は、前半ほどにはわからないっていうか、
(主人公の歳がだんだん上がっていく、時代も進んでいく)
やっぱ自分の理解を超えてるなってとこがあったので、また
35歳くらいになったら読み返してみたいと思うけど。
きほん、ちょー面白い連作短編集です! おぬぬめ
私は単行本で読みましたが今は文庫もあります。

くまちゃん (新潮文庫)

角田 光代 / 新潮社

実用ジャンルからも一冊〜
小林弘幸『「これ」だけ意識すればきれいになる。』

最近美容本をアホほど読みあさっていた私ですが
副題が「自律神経美人をつくる126の習慣」であるこの本にはぴぴぴと来ました。
なにしろ私は誇れるほどの自律神経ブス!
ブスとか言っちゃだめ!
でもまー客観的事実として自律神経の状態が悪いです。
常時心拍数高いわ、ちょっと「やべっ」って思っただけでおなかにくるわ。
きれいっていうかもう自律神経を切実になんとかしたい……! と思って読み始めました。
なんかね、とにかく押し付けてこない本だよww
いわゆるHow To 本で、言及するジャンルは多岐にわたるのに
(目次みればわかるけど、「腸」から始まって「食」「水」「呼吸」
 果ては「ファッション」「人間関係」まで……!)
これしなさい、ってことが少なくて読む方も気持ちが楽www
述べることに一貫した論理があること、項目が整理されてること、で、
情報が(いい意味で)少なく見えるー。
「やってみよう!」と思える。
書いてあることが本当かはやりつづけてみなければわからないけれど、
今はとりあえず「いい本」だったなーって思ってます。
なんだろ、もっと下手につくればつくれる本なんだよ!
雑に並べたらあっというまに雑な本ができあがる……ようなところもある。
でもそれを「見せ方」で整えてて(表紙&帯、本文デザインの力も大きいと思う)、
さすが幻冬舍! と思いました。いやこれ褒めてるマジで。
構成の藤原理加さんもすごい。

最近わりと読んでる量が多い。わたす。
今もちょうっっアグレッシブーな本を読んでいるけれども
ちょっとトンデモ本だから読み終えても紹介しないかもしれない。