朗読劇『初恋素描帖』観てきました!(11/11)

こんばんは。豊島ミホです。
本題の前にさくっとお知らせ!
今度の文学フリマに出展する文芸同人・新古典派フィクションズのPRページが
更新されています。
今回寄稿した『晶子の息子』について、編集長が雑感を書いてくれました!
こちら!
実は大幅なネタバレを含む……w ので、
絶対に買うし読むまで何も知りたくない! という人は敢えてスルーでいいかもしれませんが、
逆に「電子だし同人だし、9割方買わない。」と現状思っている方は
ちょいと覗いて下さると嬉しいです……。
よろしくお願いします!
上のリンクは該当記事単体に貼ってますが、トップから見ると
(あなたがこれを読んでいる)今は、別記事が最初に来ているかもしれません。
バックナンバーには、アメリカのインディー文芸で大ブレイクした
デイヴ・エガーズってひとの紹介とか、編集部による力作記事が溜まっていっているんで、
文芸に興味ある方はぜひぜひ! チェックして下さい。

さて、タイトルに示した本題ですが……。
桐朋学園芸術短期大学声優コース(の一部)のみなさまによる、
『初恋素描帖』朗読劇、観てきましたー!
桐朋学園さんでは、試演会といって、
授業の一環でひとつの舞台をつくるっていうのをやってらっしゃるみたいです。
で、声優コースの朗読劇の台本として、今回拙作を選んで下さったと……。
ご案内をいただいたので、仙川にある校舎内小劇場にブリブリお邪魔してきました。

楽しかったー!
って書いた自分で言うのもなんですが……。
単なる朗読ではなくて、舞台としての工夫がたくさんなされていて
内容をおおまかに暗記している私でも、「どうなるんだろう?」って
ドキドキしながら観てしまいました!
まずは教室&椅子を使った演出ですね……。
舞台上には教室の壁(書道の課題などが貼ってある)がもう用意されていて、
上の梁(?)から、「学校」を連想されるさまざまの小道具が吊り下げられている。
額入りの賞状とか、スケッチブックとか……。
そこに出演者の方6名が、椅子(いかにも学校の教室で使ってる的なアレ)を持って
入場してくる。
(舞台をすっきりさせるためか、机はない。)
そしてその話に関わる人物だけが、椅子を持って前へ。
小説の「初恋素描帖」は同じ教室の中の20人を語り手にしたショートストーリーです。
20人、相関関係がわかって初めて面白い……みたいなとこがある(はず! な)んですが、
この相関をどうやって読み手にわかってもらうかということに、小説では苦労しました。
苦労したというか、結局ほぼ禁じ手に近い「全員を絵に描いてもらう」ということを
浅野いにおさんにお願いしたわけですが……(私が苦労したんじゃないわな。すんません)。
でも朗読劇になった時、「どの話に誰が出てくるのか」ということが
当たり前だけどすぐわかるので、おお〜と思いました。
意外と! 朗読劇向きの話だったのかも! なんてw
そうそう、今回の朗読劇でピックアップしていただいた語り手は6人でした。
福田果歩、室崎建次、吉田美雪、木村直樹、平田葉、鈴木悠市。
作者的にはこの6人のセレクトにも「おお〜……」です……。
『初恋素描帖』は、「20人の思いが絡み合う!」みたいな謳い文句で出しましたが、
実は20人がごたごたになっているわけではありません。
「思い」だけを関係として見れば、20人を、3つのグループに分割することができるのです
(それがバラけないように、友人関係とかで間を繋いでいるってことです)。
そして3つのグループにはそれぞれ1名ずつ、頂点に立つヒロインがいます。
ピュア系ヒロイン安西めい。アダルト系ヒロイン片山エリナ。
そしてふたりの中間的存在であり自己主張弱いながらも確実にモテている福田果歩。
朗読劇でピックアップされた6名は、全員「果歩グループ」の人物です。
そして小説は、敢えて時系列を外した話順で、
果歩グループの平田葉に始まり、果歩の彼氏室崎建次で終わるわけで……。
ぶっちゃけ小説版「初恋〜」の教室は平等ではありません。
果歩がラスボスなんです。
まあそう思ってるのは私だけかもしれませんが、とりあえず私にとってみれば
朗読劇の対象となった6名は、う〜〜ん、ド直球……! というセレクトでした。
何も言わないのに何故わかってくれたのかな?!
でもでも、やっぱりそういう「私の思惑」内にいい意味でおさまらないところもありました!
話順です。
話順を変えるだけで、果歩のラスボス感はかなり緩和されるのです。
上に書いた6人の順番が、そのまま朗読劇での話順になってました。
果歩に始まり悠市に終わるってことです。
びっくりー!!
小説では圧倒的に「強い」(立場も思いも)福田果歩が、
朗読劇だと普通の悩み多きイチ女子になり、
小説ではすみっこ系キャラだった鈴木悠市が、
なんかもうだいぶかっこよい芯の通った男に見えてきます……。
構成時点で、みんな対等バージョンの『初恋素描帖』に生まれ変わってます。
そしてやっぱり、それぞれの演者さんの個性が加わって、
ほんとに新しい『初恋素描帖』になっていました。
果歩はブラック感が抜けてむしろ気配りMAXの子に。
建次はスゲー快活な男に。
美雪はおもしろかわいく(笑)
木村はよりいっそうださく何故か面白くwww
平田は女子中学生的な「想いがうざい!」感じが強調され
悠市はクールながらも落ち着いた「未来のいい男」候補に……。
その変化が楽しかったです!
こ、これでまだプロの声優じゃなくて短大の2年生なん……?!(泣) みたいな。
私大学1年(←1浪なんで1年遅い)の時何してた……? みたいなwww
ほんと、楽しませていただきました!

ちなみに朗読劇は「試演会」の第一部で、
なんと第二部は「プロ声優と語る」というトークショーだったんです〜。
そして私が観た回のゲストは、かないみかさん!
人生で一番か二番くらいにかじりついて観たテレビアニメが
『きんぎょ注意報』である私は、かないさんのトークショーのほうも
実はまじで楽しみにしてました。
やっぱりかないさんのエネルギーははんぱなかった〜!!
舞台には6人の演者さんがそのまま残り、プラス司会の学生さん1名
(司会は入れ替わりで、果歩役の方が務めるんだとか)で
トークショーが進行するのですが、
かないさんのテンションに負けじとみなさんキラキラしている感じでした!
かないさんはお話も面白く……
会場がどっかんどっかんいってましたが(もちろん私も大爆笑)
その中にも「さすが!!」と思わされるお話もいっぱいあり
「演じること」とは多分一生縁がないであろう私ですら、勉強になりました。
どうしても舞台の上で緊張してしまうが、どうしたらいいか?
という質問に対し、
練習が足りてないって思うからそうなるんであって、いっぱい台本を読んで
「もうカンペキ!」って思うところまでやれば緊張しない! 
というご返答とか……。
おおおお……。
あとは、声優は読解力が大事、いっぱい本を読んで! って
強調してらしたことも印象に残りました(そんなふうには考えたことがなかった!)。
他にも興味深いお話てんこ盛りでしたが、記事が長いのでこの辺で(笑)
舞台の上の演者さん以外にも、
健康上の理由で席順でわがまま言わざるを得なかった私に
ご配慮下さった学生スタッフの方はじめ、
舞台の裏側のみなさん、みんなでつくりあげているってことが
わかる素敵な試演会でした〜。
演出して下さった先生にも直接御礼を言えばよかったかな?!
でもあんまりしゃしゃってく性質じゃないんで、言えませんでした、ごめんなさい!
観る前はなぜか緊張してた試演会でしたが、
帰りは楽しかったー♪ フフーン♪ ってなってました。
声優コースのみなさん、演出の小金丸先生、ありがとうございました!
あーーーーー、いいなーーーー!! こういうアットホームな芸術系の学校ーー!!!
私も自分を信用して生きていたら、
こういう素敵な学校に居たのになーって思っちゃいます。ううっ……。
嘆いても時は戻らないし選択は二度と出来ない。わかってます。
けどまあ、桐朋学園がそれくらい素敵な場所に見えたってことで。

ちなみに仙川は大学の時(学外の)友人が住んでいた街で、
今回は10年ぶりくらいの訪問でした……。
せっかくなので、周りに何か面白いものがないか探訪しよう!
と同行してくれた(住んでいた子とは別の)友人と
ある場所を訪れたのですが、その話はあとでアップするかも……
目立たないようにこの記事の下に忍ばせるかも……
ほんとただのちい旅きろくなんで……。