文庫『リテイク・シックスティーン』本日発売!(2/7)

こんばんは豊島ミホです。
『リテイク・シックスティーン』文庫版が本日発売になっております。
レーベルは幻冬舍文庫です。
分厚いので文庫にしてはお値段張るんですが……!(税込みで800円くらい?)
高校1年生のまる1年間が入ったボリューミーな小説ですので
そこは目をつぶっていただきたい!
改稿は語尾レベルでしかしてませんが、章立てだけ構成し直しました。
単行本版では、連載時の分け方そのままで「1〜15」と章番号を振ってあったのですが、
長篇とはいえ、長過ぎて読み止めどころがないなぁ……と思ったので
春夏秋冬+次の春 に分け直しました。
ほんとに分け直しただけですが、読み味が良くなってるといいなと思います。
そして解説は、あさのあつこさんにお願いしました。
もうすんごく! いい解説をいただいてしまいましたよ……!
これぞ解説! っていう解説だと思ってます(ありがとうございます……!)。
みなさまにはぜひ、本文未読の状態ではなく、読んだ後に
解説のページをめくっていただきたいなぁと思います。

肝心の中身を改めて紹介させて下さい……。
『リテイク・シックスティーン』あらすじ
中学の同級生が誰ひとりいない高校に進学した小峰沙織。高校生活に慣れ始めた矢先の五月、同じクラスの友人・貫井(ぬくい)孝子に突然告白される。
「あたし、未来から来たの」
孝子は、二十七歳無職で家で腐っていた二〇〇九年から、青春をやり直すため一九九七年に戻ってきたという。沙織は普通にそれを信じない。フィクション? 病気? しかし友人の言うことを否定するわけにもいかず、その日から始まった孝子の「未来ネタ」に付き合うことになる。
高校で初めての調理実習、席替え、球技大会、学祭、期末テスト……。沙織にわかるのは、孝子の「高校時代の記憶」が完璧に作り込まれていることだけ。いっぽう孝子は、「未来を変えるため」に奮闘したり、うまくいかず凹んだり……。その中でふたりには、孝子の脳内未来ではただのクラスメイトだった、新しい友達ができる。沙織にひと目惚れしてしまったでっかい男子・大海ちひろと、その親友で医師を目指している美少年・村山基和(もとかず)。
夏休みには四人で海に行ったり、はじける青春☆ しかし、秋の文理選択を前に、孝子の語る「未来ネタ」がだんだんヘヴィーになってきて……。
【つづきは本文でお楽しみ下さい】
オビにも青春小説って書いてありますし、
単行本刊行時もそういうカテゴリで売ったのですが、
私が本当にこの本を読んで欲しいのは、
「青春小説? けっ! そんなもん読むわけねーべや」
「思い出したくもない地獄の高校時代を送ったんだよおれは!」
みたいなひとたちです。
ひとたち、って書いたけど「わたしたち」という認識です。
いつも思うんだけど もし「豊島ミホ」のほかに
「作家にならなかった私」が生きているとしたら
相当「豊島ミホ」に対して「けっ!」って感じだと思うの
(もし名前を知ってたら、って前提の話ですけど……)。
多分読まずに、常時オビに「青春小説」という文字がある作家というだけの認識で
「リア充乙」って思ってると思うの。
どうせこいつなまぬるく生きてて大丈夫な高校生活送ったんだろ?
だから青春小説とか書けるんだろ? って。
違うしいいいいい!!!!!
と叫んでも読まない人には届かないんですよね。
だから書いてもむだっちゃむだなんだけど。
でもそういう、こちらに背を向けた「私」に思い切りボールを投げつけるつもりで、
この『リテイク・シックスティーン』は書きました。
だから連載開始前のプロットでは、結末が違っていたんです。
小説の中の高校生活は明るいまま過ぎていって、でも
どっかで大人の孝子は救われてない。捨てられたまま。
みたいな。そういう話でした。
でもまーその一歩先へ! って感じで立て直して今の形になったんだけど。
今の形にしてよかったなと思います。
て いうかまあ大好きな話です(厚顔でペロリ)。

私の小説で唯一の単独視点長篇、
そして商業媒体では執筆順で最後の小説(文庫化順ではこれでラストじゃない予定だけど)です。
毎度ひつこいけど、私の文庫はもうみんな
見つけたらその時買わなければ買えないくらいの部数なんで
(それでもじゅうぶんありがてーのです、刷って売って下さってるだけで)
欲しい方は「今」! 買って下さいne〜。
よろしくお願いします!