文庫新刊『花が咲く頃いた君』と発売中!(4/13)

こんにちは。豊島ミホです。
やっぱ発売日当日は来られませんでしたが〜
双葉文庫から『花が咲く頃いた君と』発売になりました!
前にも告知しましたが、解説は吉川トリコさん!
もう文庫解説をつける機会は何回もないだろうということで、今回
多分小説家の中で一番私の作品を読んでくれて
一番裏の顔も知っているであろう(笑)トリコさんにお願いしました。
そしてバリバリそんな解説を書いていただきました!
 そしてなにより、私が豊島ミホの特徴として一番に推したいのが
 ●●●感だ。

 (解説より引用)
伏字にはまさかの言葉が入ります!!
ここを推してくれるトリコさんはさすがだな……と思いました
(いや最初読んだ時は「そこかよ!?」と思ったけど。
 でもじっくり考えてみると「そーだなー」って思います我ながら)。
伏字の内容を知りたい方はぜひ文庫をお手に取ってみて下さい。
トリコさん、ありがとうございました。

さて今回の文庫ですが、
08年春刊の単行本の文庫化で……
しかも、初出はもっと前!(全部06年の「小説推理」掲載でした。)
自分でも08年刊ってとこから、キャリア後半の作品という印象があったのですが、
ゲラが上がってきて読んでみたら「こ、これは確かに前半や!」って感じでした……。
つまり、あれです。ビシバシ赤入れしてます。
一般的な「文庫化」よりはだいぶ直したんじゃないかなぁ。
でも、エピソードや描写とかを足し引きしているわけではないので
(主にリズムが悪いところを直したり、くどいところを整理したり、
 地味〜〜な修正ばっかりしました)
多分単行本と比べて何が変わったのか、読んでもわからないと思います。
でも読み味アップ! してるといいなぁ。
肝心の内容紹介がまだですね。
「花」をお題にした短篇(中篇?)集で、
春夏秋冬、それぞれ1作品が収録されています。
1作80枚なので、短篇というよりはやっぱり中篇かなぁ……。
春:桜
夏:ひまわり
秋:コスモス
冬:椿
っていうストレートな選花! で、収録順は夏→秋→冬→春。
花がお題とはいえ、中心はふつーに人の話です〜。
友情あり、家族ものあり、片思いあり、エロありw……
スタンダードオブ俺! っていう感じの短篇集です。
いやほんと。
スタンダードオブ世間! じゃなくてごめんなさいだけど。
「桜」がね……。
最初担当さんからお題を出された時
「『花』をテーマにした連作短篇とかどうですかね! 桜……! みたいな!」
と言われて、担当さんの言いたい「桜」のイメージがわかっていたにもかかわらず
(鈴木えみちゃんが出ている、ケツメイシの「さくら」PVみたいな。。。
 いや曲もえみちゃんも好きですよ? 今もiPodに入ってますよ?)
「わかりました。」とか言ってソッコー世間の「桜」イメージを裏切り
自分基準だけで「桜」にふさわしい話を考え始めた……
のが。記憶にあって。
今になると、あーそういうところが……なんか……
子どもぉ……
って感じで(依頼され時の年齢は23)恥ずかしくなったけど、
改めて読み返してみると、
「やっぱ今依頼されてもこれ書くな……」って感じでした。
桜の話=「君と桜と五つの春」の男女(吉谷とカナハギ)、
私、自分の作品の中では正真正銘のベストカップルですわ。
いや、カップルじゃないんだけど。
友情じゃないものでつながっている男女ふたりをカップルと定義するならば。
話ずれますけど、私、恋愛がからむ小説書く時、
「将来別れる」とか「男のほうだけひきずる」とか「案外さっぱり友情に変わる」とか
作中にない遥か先まで決めて書いてます。
最初に決めるわけじゃないけど、書きながらだんだん決まっていくというか。
作中ではやっぱり、大事な恋愛だけど
後になってみると案外たいしたことなかったなっとか
逆に実らなくても離れてもずっと残るなーとか。そういうのも考えちゃう。
吉谷とカナハギは、人生もう交差しなくてもずっと残るほう!
「今、どうしてるのかな」って、心配じゃなくて執着じゃなくて
なんとなくいい感じでいつまでも残るほう。
そういう意味で「ベストカップル」だと思ってます。

なんか「桜」ばっかり語っちゃったけど
4つ全部思い入れある話です。
「ひまわり」は女子中学生の友情もの!
この展開はある種王道。この短篇集唯一の王道(笑)
「コスモス」は、変わり種かな。
世間からはじきものにされた男女が一瞬の交流を持つ的な。
「椿」は2割くらいリアルじいちゃんの思い出でできています。
お手にとっていただけますと幸いです!
ちなみに単行本版のこういう表紙

から、新しくこんな表紙

に生まれ変わりました。
前の絵もすごい好きだったのですが、文庫化にあたって
スタイリッシュにしていただいた感じです☆
なんか、手に乗った感じがイイ〜。
赤入れでくどいほど読み返したのに、外装がよくできているので
また開きたくなってしまうくらいイイです(笑)
新しい『花が咲く頃〜』、みなさまどうぞよろしくお願いします!