『神田川デイズ』『初恋素描帖』『やさぐれるには、まだ早い!』電子書籍化(9/30)

ご無沙汰しております。豊島ミホです。
また既刊の電子書籍化を進めていただいたので、ご報告☆

『神田川デイズ』

『初恋素描帖』

『やさぐれるには、まだ早い!』

上記3冊が、新しく電子書籍になりました。
もう発売中です!
上のリンクはKindleに貼っていますが、
他の電子書店さんでも販売されているはずなので、
お気に入りがある方はそちらでチェックしてみて下さい。

文庫化から間が空いている本もあるので、改めて軽く全作紹介+雑談します。
『神田川デイズ』(角川文庫)
都内の私立大学が舞台の連作短編集。私がよくやる、全話の登場人物がつながってて、なおかつ1冊読むと1年が経過しているという構成の本です。しょぼーい文系大学生が活躍したりしなかったりします。
なんか……サークルの描写をがんばったなーという記憶があります。「インカレのオールラウンドサークル」「左翼活動サークル」「映画制作サークル」と3つのサークルが出てくるんですよね。オールラウンド以外はそれっぽく書けてると褒めていただいたことがあります。オールラウンドは再現できてなかったかもしれませんwww
どの話でも主人公にならないけど実質1冊通しての裏主人公がいて、その子のことが私はすごく好きです。でもこの頃は、「夢は叶わない」「叶わないまま生きていくにはどうすれば」みたいな思想が強すぎたかなーという反省点もあったりして(その思想がその女の子に反映されている)、むーん……。ポジティブな人の心には響かないかもしれない。「今、俺、ネガティブ!」っていう若い人の心を楽にできたら嬉しいです。
すごいどうでもいいけど5話目の角田という人は4年の時とっていた中国語で一緒だった男子を元に書きました。本当にああいう人でしたが本当はこわかった。です。
『初恋素描帖』(MF文庫ダ・ヴィンチ)
こちらは中学の1教室が舞台の連作掌編集。掌編というのはいわゆる「ショートショート」のことで、この作品では1話が400字詰め原稿用紙5枚でした。同じクラスの中学2年生20人の想いがひしめき合う心象スケッチ集! みたいな体になっています。1話単体で読むというよりは全体で見てやっと意味がある……「ここで出てくるこの人がこの人かー」的に読んでいただきたかったので、浅野いにおさんのイラストのお力をお借りしました。登場人物20人全員を、各話の見出しに描いていただいたのです! つまり、「イラストのイメージを借りちゃう」という小説としてはほぼ禁じ手を使っちまった作品です。(このイラストがどれほどすばらしかったかは過去記事に書いたので割愛……)
電子にするにあたって、イラスト再録とか……多分無理なんだろうなーとテンション低くなっていたのですが、なんと再録していただけた&ちゃんと電子書籍で無理なくレイアウトされている! のでとても嬉しいです。目次やら恋の鳥瞰図やら、特殊レイアウトだったページも残っているので、堂々と電子版もオススメできまっす。
『やさぐれるには、まだ早い!』(MF文庫ダ・ヴィンチ)
「R25」の姉妹紙として存在したフリーペーパー「L25」で連載させていただいた同名エッセイをまとめた本です。私のエッセイはこれと『底辺女子高生』の2冊しかないので、これが大人になってからの生活を描いた唯一のエッセイ本ということになります。
作家生活後期の連載なので、ちょっと力ない雰囲気かもしれません。。。ほぼ時系列で収録しているので、前半のテンションが後半でドーッと下がって行くのが目に見える。。。あとがきにも「この本に私の思い出きろく以上の価値はあるのか」みたいな不安を書き記してしまっております(泣) でもこう……力まないエッセイが好きというマイノリティの方には……楽しんでいただけるのかなと……。説教も自虐的分析も皮肉もなんもない、ただ若干赤裸々めなだけの日常エッセイです。
この本にまつわるどうでもいい余談は、実家で出戻り生活をしている初期、祖母から「もう、やさぐれた」と(作家を辞めたことを)茶化されまくったことでしょうか……。
_人人人人_
> ひどい <
 ̄^Y^Y^Y^ ̄

以上3冊、試し読みでも結構読めるので、よかったらお気軽にめくってみて下さい!
そして最後になりましたが、今回の解説ありの2冊は、
電子版でもそのまま解説を掲載していただいています。
『神田川デイズ』は三崎亜記さん、
『やさぐれるには、まだ早い』は山本文緒さん、
おふたかたの丁寧&熱すぎる解説がこの先も
みなさまに読んでいただけることになって大変嬉しいです!
電子は絶版が……ないとは言い切れませんが、
紙の書籍よりは長く売っていただけるはずなので、
みなさまどうぞ末永くよろしくお願いいたします。
例によって紙もまだあるけどね! 紙で欲しい人は本気入手お願いします!
今回の電子書籍化を進行していただいた
KADOKAWA の角川書店さま、メディアファクトリーさま、
ありがとうございました!
既刊の電子化はあと3作……かな?
もうちょい続きますー