雁須磨子『こくごの時間』から教科書の旅・下(9/7)

上の記事から続いています)
ところで国語の教科書掲載作品といえば、
私の世代だと外せない作品がありますよね。
「赤い実はじけた」!
初恋の生まれる瞬間を描いた短編なんだけど、
そんなのが5年だか6年の教科書に載っていて、
男女混じって激論をかわさなければいけないという……
(あ、激論させる先生は6年の担任だったから、
 6年の掲載作だわ)
ある意味トラウマもんの作品!!!
冒頭で、年上のいとこの女の子に、
「あなたもいつか赤い実がはじけると思うわ。」
みたいに予言されるところとかww
そしてそれがよりにもよって、
主人公が苦手なタイプの男の子の前で起こってしまうところとか。
甘酸っぱい要素が多すぎるんですよ。
朗読だけで赤面する!
ネット時代になってから、この作品のことを調べたら
作者である名木田恵子さんが
『キャンディキャンディ』原作者の水木杏子さんと
同一人物だとわかってびっくりしたりもしました。
そりゃー面白かっただろうよ……。
でも、いつかの年に教科書を捨ててしまって
(国語の教科書は好きで結構長い間保存していました)
読み返す機会はずっとありませんでした。
『こくごの時間』を読んだあと、ふと、
「再読してみたい!!」と思い、検索!
この本にたどり着きました。

赤い実はじけた (PHP創作シリーズ) | 名木田 恵子, 三村 久美子

そしてもう一度読んでみたらば……
あれ……どこで赤面するんだろう……
この後もっと恥ずかしい展開が……
そう恥ずかしすぎて身体中かゆいような展開が……
……
なかった!!!
衝撃でした……。
こ、こんなささやかで可愛らしいお話について
赤面しながら討論していたなんて……。
思ったよりずっとウブだったわたし
そしてウブだった(多分)同級生のみなさんを
遠い目で振り返ることになりました。
あと哲夫(主人公が好きになる同級生の男子)も
思い出よりすごいはつらつとしてて健全ないい子で
びっくりしました……。
もうちょっと粗野で男の子っぽい感じだと思ってた。
当時リアルで好きだった子と重ねて
そっちに寄せてしまったんですね。きっと。
何も似ていないよ。
あ、上の本、Kindleだと試し読みだけで
「赤い実はじけた」は全部読めるや。
短編集で1本めなので。お気軽にどうぞ。
挿絵がかわいい。

まあそんなんで長くなってしまいましたが
教科書掲載作品の旅について、でした。
関連だとだいぶ前にこんな本も読んだ

教科書に載った小説 (ポプラ文庫 日本文学)

けど、これはすんごく世代が隔たってて、
あと、通好みすぎて
いまだによくわかんない感じのものが多かった。
菊池寛の「形」はすっごく面白かったです。
語りのリズムも話の終わりかたもかっこよかった。