隣にいるのに遠くから見てる(7/28)

夫と付き合いだして5年の記念日がこの間、ありました。結婚じゃなくて交際からのカウントで5年。
記念日とかあまりこだわらないほうだけど、なんでかこの日はずーっと待っていたな~。きっちりプレゼントと手紙を用意して渡したら、素で驚かれました。「□□ちゃんがこんなことするなんて!」って。プレゼントとかサプライズとかは普段夫の領域だからな……でも私だってやるときはやるのだよ!

手紙ね~。
お互い、年に1度くらいは書く機会あるのですが、いつもうまく書けない。
他の夫婦はどんな事書いているんだろう?

今回はわりと気張って、「ラブレター」にする意気込みで書き始めたのよ!
感謝とかはこういう機会に毎度伝えているから(毎度伝えるの大事だけどね)。それだけじゃなくて今回は、「超好き///////」みたいなのをね! ちゃんとおてまみで! のこすで!! って。
それが……書けな~~~~~~~~~~~い
なんかJ-POPであるじゃないですか。「結局こんなありふれたラブソングしか送れないけど I LOVE YOU」的な歌詞!(こんなひどい歌詞じゃないけどミスチルとかぜったいある!)あれを素でなぞった。心の底から理解した。マジで泥臭くていけてない文章にしかならんかった。
逆に、「とても素敵な長い手紙」を書けたオザケンの歌詞の主人公は、どんだけ彼女のこと好きなのか怪しいよな! と思った。

でも手紙を渡して……付き合いはじめの頃のことなどふたりで話しながら振り返っているうちに、ふと気がついたことがあって。
その、「まだよく知らないけどキラキラした予感だけはめっちゃ感じる」付き合ってない頃の夫を思い出そうとすると、姿がちょっと遠景になるんですよ。
このブログにも書いたけど、初めてふたりきりで会った居酒屋で、私がトイレから帰ってくる途中でふと見た、席に座っている夫の姿。
あとは、映画館で映画を見た後私がトイレ行って(またトイレ!!!)戻って来た時、他の作品のポスターを立って眺めている姿。
デートの待ち合わせで、地下鉄駅の出入口に立っている時の姿。
全部、全身入るような、ちょっとカメラが引いたような感じで残っているんですよね。そして「恋の初期」を思い出そうとする時、私はいつも(ほんとうにいつでも)そういう夫の姿を心のカメラロールから出して参照している。気がする。

まだ付き合ってなくて距離が遠かったから印象も遠い、っていうのはなんか違うと思うんだよな。
最初食事した時は狭めのカウンター席で隣に座ってるし、向かい合わせの席の時でも普通に顔見て喋ってる。恥ずかしくて見れない///とかはない。
どちらかというと、「遠くからでも見ようとしてた」「遠くでも何らかの感情をもって見てた」ってことなんじゃないかな~~。
私あれだわ。よくかんがえてみると、誰かを思い出そうとして一番遠景になるの、夫だわ!!! 友だちとか家族で色々脳内で試してみたけども!
そしてその遠景にこそときめく。
ふしぎ~。ふし~ぎ~~~。
一番近くにいるのに。1日1回はうざいほど近づくのに!(私が)(かまって欲求で)

うざいほど近づいている様子。1日1回しているだけあって絵日記から探すのは容易だった。

このへんで話終わったほうがきれいにまとまると思うんですけど、もうひとつ、5年のラインを越えてみて感じることがあって。。。
しかしなんだかんだいっても、恋愛初期の出来事を事細かに思い出せるのって、このくらいまでじゃないかなってこと。

夫と、付き合うことにしたのって土曜日の夜だったんですよ。
そして別れ際に、「明日も会いませんか」と誘われて。
私は、つい「え! それはちょっと……」て断ってしまって。
通常土日の両日人と会うことないから。こんな夜遅くまで街をふらふらして次の日もまた出かけるのは体力的にきついからとか、別にその程度の理由だったんですけど。
「余韻にひたります///」とかゆって別れて、ひとりで電車に乗ったんです。

終電に近い山手線で、すごい混んでるとかではないけど座れはしなくて、ドア脇に立って。漫然と外を見ながら、明日どうしようかなあ、なんて考えていたんだけど……ふっと、
「明日ひとりで何するっつうんだよ」
「来週末まであのひとに会えないのかよ」
「そんなん絶対明日会ったほうがいいよ!!!」
という気持ちになって、携帯でメールを打ったんですね。で、結果的に翌日も会うことになったんだけれど、その、
深夜の電車にひとりで乗って、「ふっ」と気持ちが動いた時の感触……
こないだギリギリ「そんなことあった気がするな?」と思って当時のスマホを掘り起こして、実際にメールを見た上で、まざまざと思い出したのであって、こう。。。結構あやうい記憶になってしまっていると思うのね?

私はもともとは、「ときめきフォーエバー教」みたいな。ときめいた記憶なら10年20年の保存も余裕です! っていう考えの持ち主だったけど。結婚してからも夫に対してそんな感じだったけど。
そういう、相手をまだ知らない時だけの気持ちって、やっぱりいつかは手元を離れていくんじゃないかしらと、今ようやく思ってる。
それは、世によく言われる「家族としての絆は深まるがときめきは減る」とかそういうことではなくて!!
(わたしそれいや! 想像するだにいや! なんかもう超超ちょおおおおいや!!!)
むしろときめきがときめきで上書きされるてきな。
もっとアダルトで深みあるときめきになっていくので、なんだかんだ青春延長戦のさなかだったあの頃のことは忘れちゃうてきな。
感じに! 薄れていくのは悪くないなと漠然と思ったんです。
楽しかったけどね。本当に初期の感じ。
でも、ずーっとずーっと続いていく(といいなっていう)関係だから。いつまでも全部は持たなくていいしきっと持てない。うん。

ひとりで覗いた山手線の窓の外を、一羽の白い鳥が並走するように低く飛ぶ。でも鳥だけが、途中でふわりと風に乗って窓枠の上のほうに消えてく。
なんだかそんなイメージが浮かぶ、交際5年過ぎです(なんかの映画かまんがで見たんだったりして?)。

少し離れたところから着替え中の夫を見ている図。もはや窃視や視姦のたぐい。